重い病気にかかってしまうと誰でも不安になったり、
絶望的な気持ちになったり、激しく落ち込んだりしてしまいます。
これは当たり前のことです。ですが、いつも不安定な精神状態だったり、
いつまでも落ち込んだ気持ちでいると、身体の免疫機能が低下し、
病気が悪化してしまったり、他の病気になってしまったりします。
気持ちの持ち方ですが、いつも明るく前向きな気持ちでいると
免疫力が高まると言われています。また、おもいっきり笑うことで、
一時的に免疫力が高まることは研究により証明されています。
【明るく前向きでいた患者さんの方が生存率が高い】
日本には、「笑う門には福来る」と言うことわざがあります。
昔の人たちは笑うことは、良いことだと直感的に感じていたのかも
知れません。これは、イギリスで実際にあった研究調査結果ですが、
癌(がん)にかかってしまった患者さんの気持ちの持ち方により、
癌の進行度や手術後の生存率を調べてみました。
すると、いつまでも落ち込んでいた患者さんは、癌の進行速度が
早まってしまったのに対し、「絶対に治す!」、「絶対に治る!」と
明るく前向きな気持ちでいた患者さんの方は、落ち込んでいる患者さんに
比べて進行度があきらかに遅かったそうです。そして、手術後の生存率も
明るく前向きでいた患者さんの方が高かったそうです。
本当に患者さんの気持ちの持ち方で全く変わるのです!
【独りで悩まないこと】
重い病気にかかってしまったら、独りで悩み続けることは、
決して良いことではありません。いつまでも落ち込んでいても
何も好転はしません。また、病気にかかってしまったことを
他人のせいにしたり、自分のせいにしたりするのも良くありません。
必ず、その病気に対する相談先があります。友人であったり、
家族であったり、同じ病気にかかっている患者さんだったり、
専門のサポート機関であったり。他人に相談することで、
気持ちが楽になり、良い解決策が見つかります。独りで悩まず、
他人に相談することは、決して心の弱いことではなく、
その人の心の強さと言えます。まずは、他人に相談することから
始めてみましょう。そして、いつも明るく前向きな気持ちでいる
ようにしょう。