耳が痛い症状から考えられる病気は、いくつかあります。
風邪や発熱があるときに耳が痛む場合や、食べる時にだけ耳が痛んだり、
耳の奥が響くように痛んだり、音楽をヘッドホンで聞いた後に耳が痛んだり、
大きな音を聞いた後に耳が痛んだり…と、さまざまなケースがあります。
以下の確認チャートから、耳が痛いときに疑われる病気を特定してみましょう。
【耳が痛いときの確認チャート】
ケースその1:
耳が痛い → 風邪や発熱がある → 「急性中耳炎」の疑いあり
ケースその2:
耳が痛い → 食べるときに耳が痛い → 「外耳道炎」の疑いあり
ケースその3:
耳が痛い → 耳がつまった感じがする → 「耳管狭窄症」の疑いあり
ケースその4:
耳が痛い → 大きな音を聞くと耳が痛くなる → 「騒音性難聴」の疑いあり
【急性中耳炎とは?】
急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)とは、ウイルスや細菌などの
感染によって中耳に起こる炎症のことです。中耳炎は、急性中耳炎と
慢性中耳炎とに分けられます。急性中耳炎の症状としては、強い耳の痛み、
発熱、全身の倦怠感、頭痛、耳に何かつまったような感じ…などがあります。
急性中耳炎は、風邪などの合併症として起こる場合が多いです。
【外耳道炎とは?】
外耳道炎(がいじどうえん)とは、外耳炎(がいじえん)とも呼ばれ、
細菌などが感染して外耳道に起こる炎症のことです。
耳の掃除(耳かき)のしすぎで外耳道を損傷したりすると、
そこから細菌が感染します。また、外耳道が損傷していると、お風呂や
水泳などで耳に水が入ることで外耳道炎を引き起こす原因ともなります。
【耳管狭窄症とは?】
耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)とは、耳管が狭窄し、
耳がつまったような感じがする耳の病気です。
耳管狭窄症の症状は、耳がつまったような感じがしたり、
自分の声が耳に響いたりします。自分の声が耳に響く症状は、
自声強聴と呼ばれています。
【騒音性難聴とは?】
騒音性難聴(そうおんせいなんちょう)とは、長時間、コンサートや
イベントなどで大きな音を聞いていたり、ヘッドホンで音楽を大音量で
長時間聞いていたり、騒音の中に長時間いたり、ものすごい大きな音
(爆発音)を聞いて内耳や蝸牛(かぎゅう)など痛めてしまったときなどに
起こる耳の疾患です。85ホンから90ホン以上の騒音は、
難聴を引き起こす危険性がありますので注意しましょう。