冬場に心筋梗塞が発生する件数は、夏場に発生する件数の5倍にもなると、
大阪府吹田市にある、国立循環器病研究センターが発表しました。国立循環器病
研究センターは、2005年から2008年までの4年間に日本国内で発生した
救急車で搬送した心臓停止の症例の約19万6千件を調べてみました。すると、
冬場の12月頃から、翌年の2月頃までの3ヵ月間の心臓停止の症例の件数は、
年間31%でしたが、夏場の6月頃から8月頃までの3ヵ月間だと、21%に
低下していることが分かりました。数値からも分かる通り、心臓停止の症例は、
冬場に発生件数が多いということがデータから裏付けられました。冬場に発生件数
が多い原因としては、室内の温度と室外の温度差が大きいため、心臓にかかる
負担が増すためとのことです。冬場の心筋梗塞(しんきんこうそく)を予防
するには、厚着などの防寒対策を行うことが大切です。また、入浴の前後で特に
心筋梗塞の発生件数が多いため、熱すぎるお風呂に入ったりしない方が
良いでしょう。また、脱衣場などをあらかじめ温めておくことも冬場の
心筋梗塞の予防になります。今回の研究成果は、11月に米国で行われた
米国心臓病学会で発表されました。心筋梗塞は中年以降に多い病気ですので、
中年以降の方は、冬場は特に室内と室外との温度差に注意するようにしましょう。
熱すぎるお風呂に入るのは良くないというのは意外と盲点でした。寒い日は、
熱~いお風呂に入って体を芯からポカポカにしようと思ってしまいますからね。
【医療ニュース報道があった日付】
2011年10月27日(木)
【医療ニュース記事リンク】
http://www.asahi.com/health/news/OSK201110270128.html
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