リハビリ(リハビリテーション)を行う際、「やる気」を出すことで、どのくらいの
運動機能回復効果が出るのか、自然科学研究機構生理学研究所の研究チームが、
サルを使った実験で実証されました。「リハビリ」とは、「リハビリテーション」
の略で、身体に障害を持ってしまった人が、再度、社会生活に復帰するために行う
治療的訓練のことです。今回の実験内容は、まず、脊髄を損傷してしまった3頭の
サルに円筒の形をした筒の中に入っている餌(エサ)を取る実験を行いました。
しかし、脊髄の損傷前は、親指と人さし指で餌を簡単に取ることができましたが、
脊髄の損傷直後には、指がうまく使えずに餌を取れませんでした。しかし、サルは
餌が食べたいため、餌をどうしても取ろうという「やる気」が、脊髄の損傷で機能に
障害を持ってしまった親指と人さし指の機能回復を後押しました。そして、なんと、
3ヶ月後には、脊髄が損傷する前と同じように餌を取れるようになりました。
これまでは、人間でも、リハビリを行う意欲が高い人の方が、運動機能回復に
効果があることは臨床的には知られていました。今回のサルを使った実験で、
リハビリを意欲的に行おうとするやる気があれば、運動機能を回復させる効果が
あることを科学的に証明できました。やはり、リハビリに限らず、どんな病気でも、
前向きな考え方や気持ちの持ち方で、治療に効果があるものだと感じました。
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関連サイト:
【医療ニュース報道があった日付】
2011年9月30日(金)
【医療ニュース記事リンク】
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110930-OYT1T00356.htm
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