飛蚊症とは、目の前に蚊のような小さな虫が飛んでいるように見えたり、
小さな黒い点や小さなゴミみたいのが目の前でチラつくように見えたりします。
飛蚊症を簡単に言うと、眼球内の浮遊物の影なのです。この影は、視線を
動かしても視線と一緒についてきます。飛蚊症の名前は、飛蚊症の症状が、
眼の周りに蚊が飛んでいるように見えることから、そう呼ばれています。
飛蚊症は基本的には、治らないと言われていますが、飛蚊症の症状を緩和する
ことは可能です。また、少数ですが、気がついたら治っていた方や、
他の眼の手術をしたら、一緒に飛蚊症も治ったという事例もあるそうです。
基本的には治らないと言っても、医療技術は、日進月歩で進歩しています。
たとえ、現時点で完治が難しいと言われている飛蚊症でも、近い将来には、
完全に治療することが実現する可能性と希望があります。
【飛蚊症には2つのタイプがあります。】
飛蚊症ですが、大まかに分けると3つのタイプに分けられます。
「加齢によって起きた飛蚊症」と「生まれつきある飛蚊症」と
「病気によって引き起こされた飛蚊症」です。
- 加齢によって起きた飛蚊症(生理的な飛蚊症)
- 生まれつきある飛蚊症
- 病気によって引き起こされた飛蚊症
もし、飛蚊症が発生したら、まず、加齢によって起きた(発症した)飛蚊症なのか、
それとも、病気によって引き起こされた飛蚊症なのかを調べる必要があります。
加齢によって引き起こされた飛蚊症の場合は治療の必要はありません。ですが、
病気によって引き起こされた飛蚊症の場合は、早期に治療を行わないと失明する
恐れがあるためです。また、これまで飛蚊症で見えてた浮遊物の形が変わったり、
飛蚊症で見えていた浮遊物の数が増えたり、視力が急激に落ちたと感じた場合は、
すぐに眼科で診察を受けるようにしてください。病気によって引き起こされた
飛蚊症の可能性があります。生まれつきある飛蚊症の場合は、視力さえ良ければ、
特に治療の必要はありませんし、心配もいりません。生まれつきある飛蚊症という
のは、胎児のうちに出来たものです。胎児のときには、眼球にある硝子体の中に
血管が走っています。そして、その血管は出産までにはなくなります。しかし、
血管の一部や血管周囲の組織の一部が硝子体の中にわずかに濁りとして
残ってしまい、この濁りが、飛蚊症の症状を感じる場合があります。生まれつき
ある飛蚊症の場合は、症状が進まない限り、あまり気にしなくても良いと言えます。
【加齢による飛蚊症の原因は?】
眼球の中には、硝子体と呼ばれている透明のゼリー状の物質が満たされています。
加齢によって、その硝子体に濁りが生じることが原因です。白い壁や明るい場所、
明るいところなどを見ると、硝子体に生じた濁りの影が眼球の網膜に映り込み、
黒い小さな点や虫、黒い小さなゴミのようなものが見えるのです。
【飛蚊症でも…】
飛蚊症は、見えることを意識しないで生活していれば、それほど生活には
支障の無い病気とも言えます。加齢による生理的な飛蚊症の場合は、
あまり気にしないことがいちばんです。気にしすぎるのはストレスが溜まり、
健康にも良くありません。飛蚊症は、時間の経過と共に慣れることで、
全く気にならなくなる場合が多いです。